「できるだけ費用を抑えて、シンプルに送りたい」 そう考えた時、選択肢に上がるのが「直葬(火葬式)」です。ネットで検索すれば、驚くような低価格プランが数多く出てきます。しかし、葬儀業界に20年以上身を置く専門家の視点から見ると、その「格安価格」を維持するためには、必ずと言っていいほど消費者が気づきにくい「からくり」が存在します。
「安く済むはずが、請求書を見て驚いた」という後悔を一人でも減らしたい。今回は、格安葬儀社が伏せがちな追加料金の実態と、正しい業者の見極め方を正直に解説します。
格安プランの多くは、見かけ上の価格を下げるために、お別れに最低限必要な品物すら「オプション(別売り)」にしています。
骨壺のサイズ設定: 最初からプランに含まれているお骨壺が、一般的に使用されるものよりとても小さいミニサイズに設定されているケースが多くあります。通常サイズへの変更だけで、数万円の追加を迫られるのが業界の常套手段です。
棺の布団や備品: 「火葬はできます」と言いつつ、お布団すら含まれていないプランもあります。人として最低限の形を整えるだけで、最終的な金額がどんどん跳ね上がっていく仕組みです。
法律上、逝去から24時間は火葬ができません。そのため、必ずどこかに故人を安置する必要がありますが、ここに大きな落とし穴があります。
安置料の別途請求: 安値をうたうプランの多くは、自社施設への安置料が含まれていません。「1日あたり◯万円」と、日数に応じた保管料が後から加算されます。
火葬場の空き待ちによる延長: 火葬場の混雑で日程が延びた場合、その日数分の追加料金がすべて遺族の負担となります。最初の見積りには「1日分」しか入っていないことが多いため、注意が必要です。
死亡届の提出や火葬場の予約など、専門知識とスピードが求められる行政手続き。
遺族の負担を人質にする: プランを安く見せるために、手続き代行を有料オプションにしている業者が存在します。「自分で行えば無料ですが、代行するなら数万円必要です」と、心理的に余裕のない遺族に迫る手法です。
夜間・休日等の割増料金: 深夜のお迎えや休日対応など、基本料金以外の「割増項目」が詳細に説明されないまま、最終的な請求書に盛り込まれるケースも少なくありません。
広告に踊る数万円という数字だけを信じてはいけません。大切なのは、お骨上げまで終えて「お家に帰ってくるまでに、結局いくら必要なのか」です。
葬儀は人生の最後の儀式。円滑に行うためには、まず「お金の不安」がない透明な環境が必要です。
【追記】
こうした業界の不透明さを変えるため、私が運営する北九州の葬儀社『ソエルテ会館』では、最初から全てを含んだ正直料金を実践しています。
全国の皆様も、見積りを見る際はこれくらい透明性があるかチェックしてみてください。
「→この記事の内容を体現している実例、ソエルテ会館の正直料金の直葬サービス」
「恋するお葬式」主宰。葬儀業界歴20年以上。 「人生の最後の儀式を恋ができるほど素敵なものに」という理念を掲げ、不透明な葬儀費用の完全透明化を提唱。自身の運営する「ソエルテ会館」では、追加料金一切なしの「正直料金」を実践している。